個人消費支出価格指数(PCE)
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目次
- 個人消費支出価格指数(PCE: Personal Consumption Expenditures Price Index)とは?
- 市場への影響
- 注意事項
- 発表時間(夏時間・冬時間)
- まとめ
1. 個人消費支出価格指数(PCE: Personal Consumption Expenditures Price Index)とは?
概要
個人消費支出価格指数(PCE: Personal Consumption Expenditures Price Index)は、米国における消費者の支出を基に物価の変動を測る指標です。特にFRB(米連邦準備制度理事会)が最も重視するインフレ指標として知られており、金融政策の決定に大きな影響を与えます。
PCEには2種類の指数があり、通常、以下の2つが公表されます。
- 総合PCE(Headline PCE):食品やエネルギーを含む全体の物価変動を測る指標。
- コアPCE(Core PCE):食品とエネルギーを除いた指標で、FRBが特に注目する数値。
この指標は、米国商務省の経済分析局(BEA: Bureau of Economic Analysis)が毎月発表し、前月のデータを公表します。
2. 市場への影響
PCEはFRBがインフレ動向を判断する最重要指標のため、市場の注目度が非常に高いです。特に、FRBが金融政策を決定する際に用いるコアPCEは、政策金利の動向を予測するために重要なデータとなります。
主な影響
-
PCEが予想を上回る(インフレ圧力が強い)場合
→ FRBが利上げを継続する可能性が高まり、米ドルが上昇(USD買い)
→ 株式市場は利上げ懸念から下落する可能性
→ 債券市場では利回りが上昇し、価格が下落しやすい -
PCEが予想を下回る(インフレ圧力が弱い)場合
→ 利上げ抑制または利下げ期待で米ドル下落(USD売り)
→ 株式市場は上昇しやすい
→ 債券市場は利回り低下・価格上昇傾向
特に、FRBが目標とするインフレ率(2.0%)と比較してどうかが重要視されます。もしPCEインフレ率が2.0%を超え続ける場合、FRBは利上げを続ける可能性が高まります。
3. 注意事項
-
CPI(消費者物価指数)との違いを理解すること
PCEと比較されるCPIは都市部の消費者の支出を対象。一方PCEは全米の個人消費を広範囲にカバーし、FRBはPCEを重視。 -
コアPCEに特に注目すること
総合PCEは変動しやすく、FRBは安定指標であるコアPCEを政策判断に使用。 -
FRBの声明とセットで確認すること
PCEの結果と同時に、FOMC声明やFRB議長発言の内容で市場は大きく動く可能性。
4. 発表時間(夏時間・冬時間)
個人消費支出価格指数(PCE)は、米国商務省(BEA)が毎月末に前月データを発表します。
| 期間 | 発表時間(米東部) | 日本時間(JST) |
|---|---|---|
| 夏時間(3月~11月) | 午前8:30 | 午後9:30 |
| 冬時間(11月~3月) | 午前8:30 | 午後10:30 |
5. まとめ
- PCEはFRBが最重要視するインフレ指標で、特にコアPCEが政策判断の鍵。
- 予想を上回ると利上げ継続期待でUSD上昇・株安。
- 予想を下回ると利上げ抑制期待でUSD下落・株高。
- CPIとの違いを理解し、コアPCEに注目。
- 発表は米国東部時間8:30、JSTでは夏9:30/冬10:30。